ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず

通常 撮影できなかった蝶のことはブログに載せない。
っていうか載せれない(笑)


しかし


今回は行った人しかわからない現状があるので
そのことをお伝えしたくブログに載せることにしました。

ペンションの方によるとハチ高原はあまり豪雨の被害がなかったという。
標高が高いから水は里山に流れて行くので里山は大変だったようですが・・・

ハチ高原に向かう途中 高速道路も通行止めの場所がありました。



ハチ高原のポイント近くまでは地元の車しか行けないようで
朝食後すぐペンションの方が送ってくれました。

よって歩く距離は最短距離ですみましたが
途中こんな光景も・・・

ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13441226.jpg

この状態を修復するのも大変なことだと感じました。
っていうか これを見ただけでも凄い豪雨だったことが伝わりました。


気温が高くなるのを恐れ8時前にはポイントに到着

ポイントには沢山のヒョウモン柄の蝶が舞っていました。
最初ウスイロヒョウモンモドキがこんなにいるなんて・・・
ちょっと喜んでしまいましたがそんなはずはない💦


何だろう?何だろう?
なかなか止まらないので同定ができず気持ちが焦りはじめました。

ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13442495.jpg
ウラギンヒョウモンばかり撮影することに^^;

気温もぐんぐん上昇して来ました。
ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13443072.jpg

コキマダラセセリも元気よく飛んでいます。


ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13444165.jpg

ポイントには日陰はなく体力の消耗を感じながら探しました。


ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13444857.jpg

ペンションの方も2年前までは保全活動に参加されていたようです。
ウスイロヒョウモンモドキは
ここで育ったオミナエシしか受け付けないようなので
この場所で食草を育てるしかないという話を夕食の時に教えていただきました。

汗が好きなので2頭が手にとまっている写真も見せていただきました。

頑張って汗をかいたらご褒美にとまってくれるかも・・・
夕食の時はそんな淡い夢も描いていました。

ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13445639.jpg

実際には食草を植えても6月〜7月初旬の短期間に
鹿に食べられてしまう現状があるようです。


ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13450348.jpg

これは酷い

食草がこんな感じだとウスイロヒョウモンモドキは育たないじゃん!

唖然としました。


ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13451233.jpg
鹿の足跡もたくさんありました。

前日 4頭のウスイロヒョウモンモドキを見たというお話を聞きました。

この環境の中で4頭を探すの?

いつも執念で撮影する私ですが
この現状を聞いた時 気持ちが萎えました💦

主人は1頭見たようですが撮影できず・・・
ウスイロヒョウモンモドキ 撮影ならず_d0285540_13451993.jpg
今日は無理!
そう思った瞬間 自分の気持ちにパシャッと蓋をしてしまいました。

体力を消耗しすぎて連休明けの仕事に影響が出て
職場の人に迷惑がかかると行けない

今日は諦めよう・・・


決断したのは9時半


すぐ下山しました。

こんなにすぐに諦めたのは初めてかも・・・
そのくらい現状は凄ましいものでした。




この環境で絶滅しないよう保全活動をすることはとても困難に感じるとともに
観察会に参加しないと無理!と頑なに思った私です。


保全活動されている方々の困難さがひしひしと伝わりました。
そのことをお伝えしたいためにブログに記載しました。




ウスイロヒョウモンモドキを守る会の方々のご苦労を感じつつ
感謝 申し上げます。


とってもハードルが高い蝶ということを再認識しました。


日本で一番絶滅が危惧されている蝶
環境省レッドデータブック 絶滅危惧種ⅠA類に分類されています。










以上で関西遠征記おしまいです。









by h13_540 | 2018-07-22 18:55 | 関西の蝶 | Comments(2)
Commented by maximiechan at 2018-07-23 06:02
ウスイロヒョウモンモドキのおかれた厳しい現状をありがとうございます。

鹿の食害ですか。私のよく行く場所のコヒョウモンモドキも数を減らしていますが、それも、クガイソウが鹿の食害で減ってしまっているからだと思っています。

私は2012年7月の観察会に参加しました。それでも出会えた個体数は少なく、観察会ならではの撮影の難しさもありました。その時の様子をブログにアップしてあります。よかったら見てください。
Commented by さっちゃん♪ at 2018-07-23 13:13 x
maximiechanさん  こんにちは

そちらでも鹿の食害でコヒョウモンモドキ が減っているのですね
先輩によると食草のオミナエシだけでなくオカトラノオなどの吸蜜植物も食い尽くされているのも原因とのことでした。

ブログ拝見しました。
6年前ですでに難しい蝶になっていたんですね
そうですか  観察会ならではの撮影の難しさもあるんですね
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
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